【 必読!(笑)】 DXに必要なこと
ここ最近「DX」という言葉が広がっている。
DXとは、「デジタル・トランスフォーメーション」の略。
インターネットが普及し、IT化だのデジタル化など色々な言葉が出て来ては、それまでの世代はまるで黒船がやって来たのようにあたふたし、恐れおののいてきた。
自分たちがそれらに対応できるか不安なので。
経営層も、当然デジタルに疎いおじさんたちばかり。
部下に対して、その時々のトレンドワード(「IT化」、「デジタル化」、「ビッグデータ」、「BPR」、「AI化」など)に対応しろと指示して来た。
指示している自分が理解していないのに。
そして、今回が「DX」だ。
で、ちょっとデジタルに詳しい人々はもてはやされ、メディアなどで物知り気にデジタルの知識を披露し、評論家のようにあれこれ「TO DO」を述べていく。
しかし、彼らの飯のタネであるので、要点は言わない。
どちらかというと、お題目だけを述べ、何も知らない人々はどういう手順で何をしたらいいかわからない、というのが正直なところではないだろうか。
DXは、予算さえあれば、デジタルでできることは何でも対応できる。
デジタルでできることは何でも対応できる、ということは、デジタルを知っていないといけないし、何をデジタルで対応したいかをわかっていなければならない。
・会議をオンライン化したい
・オンライン会議の音声を自動で文字起こし、資料化したい
・紙文化をなくしたい、紙の資料をなくしたい
・エクセルなど手作業でやっていることを全て自動化したい
・投入している作業時間とアウトプットの質を評価し、社員間で相対化したい
・労務管理を楽にしたい
・人事査定データと報酬と本人のモチベーションを数値化したい
・部署ごとの人財適性データを把握し、全社員の適正配置を図りたい
・提案資料や社内資料の品質の向上や均質化を図りたい
・福利厚生制度と社員のロイヤリティやモチベーション、人事査定を統合分析したい
などなど、DXは現場からコーポレート部門まで、やろうと思えば何でもできる。
DXの障壁は以下。
・経営陣がデジタル音痴
・経営陣や経営企画の人々がデジタルで達成した後の「大きな画」を描けない
・システム部門の人間も同様に「大きな画」を描けない
・いろいろなシステムをツギハギで使っていて、リプレース予算がない
・短期的な視点で経営が費用対効果を図りたがるので、大きな投資ができない
・各部門の部分最適なシステムの寄せ集めになる
などなど。
わたしは、本気でDXしたいのであれば、データはすべて一元化して分析できるように、社内の全てのデータが集約される、DMPを導入した方がいいと思う。
そして、このDMPを基幹として、各部門で日々生成されるデータや、作業で効率化すべき要素を洗い出して、それらを解決できるシステムをスクラッチで作るようにする。
ベンダー提供の既存システムは使わない。
全てスクラッチで作るが、そのスクラッチで作るシステムは、今後の拡張性も見据えたものにする。
スクラッチで作るからこそ、指示をする人間、指示を受けて構築する側も、「大きな絵」を描けないといけない。
「ありたき姿」を描いて、それをデジタルを使って実現するためにはどうしたらいいか、というバックキャストの思考が必要になる。
つまり、創造力と想像力が豊かでありつつ、デジタルでできることできないことを理解している必要がある。
実は、ここがDXの最大の障壁だと思う。
規格化された学校教育を受け、しかも受け身で成長してきた人々ばかりなので、これは難しい。
自分の頭で考え、柔軟な頭である意味「妄想」ができなければならないからだ。
しかも、それでビッグデータ分析のような、保持できるデータを使ってどういう分析をすればいいか、どういうダッシュボードのUIだと使い勝手がいいか、ということも分かっていなければならない。
もし難しければ、よくテレビコマーシャルを打っているエンタープライズ向けの総合システムベンダーを捕まえてきて、なるべくわがままをいって、1つのベンダーで一気通貫したものにする方がいい。
既存のシステムは全て捨てる気構えが必要だ。
DXは、経営層に多大な決断を迫る。
一方で、大企業であればあるほど内部留保はたっぷりある。
株主にびくつくことなく、経営層が真剣にやりたいことと社内の課題を明確にし、社内外から俯瞰的な視野を持ちつつ、創造力と想像力が豊かな人財を探し出して、起用できるかが、DX成功の鍵だと思う。
こういう経営層が揃っている会社がどれほどあるだろうか。
しかし、DXのあるべき姿を突き詰めていくとこういうことだと思う。
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