【 解説 】 本能寺の変の真相

歴史好きの興味をそそり続ける本能寺の変の真相。

明智光秀の怨恨説、明智光秀の長宗我部救援説、皇室黒幕説、家康黒幕説、秀吉と共謀説、イエズス会に使嗾それた説など、様々な説が唱えられています。

最近は明智家の子孫さんの石谷家文書から長宗我部救援説が脚光を浴びているようです。

歴史の謎を解こうする人たちの残念な点は、視点が感情や欲などを起点に考える点です。

感情や欲は確かに人間に共通する点ではありますが、大きな組織のトップに立ったりしたこともなく、人民の生活を背負うような大きな責任を課されたこともない、一般の人々の目線で考えようとすることが、そもそも無謀であるとか、僭越であるとかの意識がないのが問題だと思います。

99人の命を救うために1人を犠牲にすることをクールに決断するような人々に、個人の感情や誰かの使いっ走りで動くというような、ちっぽけなことをする訳がありません。

しかるべき理由があって、明智光秀は織田信長を討つということをやったのです。
しかも、光秀と信長は共謀して。
使いっ走りなどの軽薄な意味ではなく、大いなる歴史的な目的のために起こしたものです。

巷間の説での皇室黒幕説が名前では近いですが、その動機は全く違います。
信長が皇室をないがしろにしたであるとか、皇室を廃して己が天皇に替わろうとしたなど、そのような理由ではありません。
皇室も信長も光秀も、家康も秀吉も、さらには勝家など含めて、共謀して起こしたのが本能寺の変です。

本能寺の変の前後くらいだけを簡単に見渡したくらいでは、その真相は見えてきません。

様々な文書が残っていても、我々がその文書を頼りにして考察するように、文書がよすがになることなどお見通しで、共謀計画の元にあれこれ文書を残すのです。

そういう意味では、イエズス会も共謀に入りますね。

陰謀論としか捉えきれない人はそれまでです。
國體ワンワールド史観で眺めれば、不自然なく受け入れられます。


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